〜四国自転車お遍路旅11日目〜 道後温泉が控えめにいって最高だったっていう話をしようか。

どうもそれのすけです。

 

シンプルに温泉って最高ですよね。

 

なんであんなに気持ちいいのか。謎。

謎の気持ち良さ。

 

でも確かなこと、それは最高だということ。

 

湯船が気持ちいいのか、雰囲気がそうさせるのか、

卵が先か、鳥が先か。

 

ムズカシイ話は置いておいて

兎に角、とにかくである、ゆるぎない事実はボクは温泉が好きだってこと。

これはゆるがない。これだけは不動の事実なのである。

すぐのぼせあがる(いろんな意味で)のでそんなに長時間湯船につかっていられないのですが、温泉が好き。

 

たぶん10分ぐらいが限界。いつも滞在時間にして30分もいないのだけれどそれでもいいじゃないですか。

 

お遍路中でもかれこれ4回以上は温泉行きました(スーパー銭湯的なものも含む)。

中でも、日本最古の温泉である道後温泉は建物の雰囲気もあいまってか、お遍路の合間のサイコーの息抜きになりました。

 

 

今回はそんなお話。

 

それでは11日目、いってみましょ!

 

 

 

 

2018年5月18日 晴れ

 

 

山のてっぺんで目をさます。

 

少しだけ風が強いけど、今日もよく晴れそう。

小鳥のさえずりをBGMにそそくさと寝袋とマットをキャリアバックにしまい込む。

 

あー…お腹へったなぁ

 

昨日の夜からロクなものを口にしていない。

今日の朝もインスタントの味噌汁とコーヒーのみ。

 

1日100キロも自転車をこぐと、その消費カロリーは3000を軽く越えていくのでけっこう頻繁にエネルギー補給をしないとすぐにカラダがもたなくなる。

なのでこのお遍路中では1日5食とかが普通(一回でそんなに量は食べない)

 

ここからは下り坂だけなはずだから、ふもとの街まで行ったらきっと何かあるはず。

それをモチベーションにペダルに力をこめる。

 

予想通り、目の前のトンネルを抜けるとそこからはずっと下り坂。

昨日の必死の努力が報われる瞬間…

 

あぁ、昨日限界まで頑張ってよかった。ありがとう、昨日の自分…っ!

 

あっという間に山をくだりきって、ドラッグストアに駆け込んでエネルギー補給。

カロリーメイトと水とおにぎりなんかをバタバタと買い込んであっという間にお腹におさめる。

 

ふぅ、なんとか命をつなぐことができた。

全身に力がみなぎってくる。

 

 

よしっ!と気合をいれて、目指すは44番札所大宝寺。

やはりちょっとした丘の奥地にあるようなお寺だったけど、昨日の地獄の山登りにくらべたらなんてことはない。

 

ほぼ予定通り8時ごろには大宝寺に着くことができた。

ここでようやく折り返し地点か。

やっと、やっと半分まできた。

 

これで残り44カ所のお寺を残すのみ…

あと44カ所か、、、

多くないっ!?笑

ちょっと絶望的になりながらも、なんとなく半分まで終わったっていう達成感はある。

 

ここからさらに山を越えたところに45番の岩屋寺(いわやじ)があるらしい。

カロリー補給のゼリーを流し込んでさらに山深くへと自転車を押していく。

 

あいかわらず山道はツライ…

 

ほんと毎日毎日、坂をのぼったりおりたり。ここまで楽な日なんて1日もなかった。ホント…

 

まさしくお遍路の道は修行・苦行の類のものである。

車や団体バスで颯爽と通りすぎるお遍路さんたちを仰ぎ見ながら黙々と岩屋寺へと歩みを進める。

 

 

1時間半ほどかけて岩屋寺の駐車場に到着。

ここから本堂は歩きで1キロぐらいあるらしい。

もちろん待ち受けているのはおびただしい数の階段と坂である。

 

もういい加減にして…

 

わかる、わかるよ。お寺さんみたいな仰々しい施設が平地にあったらありがたみがないもんね。わかる

でもさ、そんなに高いところにつくる必要はないんじゃないの?ほらあるていどの親しみやすさっていうのかな、庶民へ手を差し伸べる的なね。

ちょっと小高い丘ぐらいがちょうどいいと思うんだよね。

 

そんなことをぶつぶつ思いながら、ゼェハァゼェハァ階段を一歩ずつ登っていく。

岩屋寺はその名のごとく岩のくぼみにそって建てられたお寺で今までのお寺とは一線を画した雰囲気がある。

 

登ってくる途中のみちには地蔵がたくさん奉納されていて不思議と神聖な空気感がする場所だ。

坂と階段を登りきってかなり疲れてはいるけど、なぜか心はシンっ…とした静寂がある。

本堂の上には10メートルぐらいのハシゴがかけられその上にはお地蔵さんがまつられていた。

高いところは苦手なのだけれどせっかくなので、足を子鹿みたいにプルプル震わせながらハシゴをのぼって参拝。タカイトコロコワイ…

お寺を降りたところのお茶屋さんでお昼のカップラーメンをすすった。

お店のおじさんがぶっきらぼうにデザートのお菓子のお接待。

一六(いちろく)ロールっていう四国の銘菓らしい。

愛媛でロールケーキっていうとこの一六ロールのようなかすてら生地にアンを包んだもののことを指すみたい。

味はなんか懐かしい感じがする、ホッとするようなお菓子だ。

疲れた身体に糖分がじわっと染み渡っていく。めちゃくちゃうまい。

久しぶりにうまさに感動する名物お菓子に出会ったな。

 

おじさんありがとうございました!一六ロールおいしかったです!

 

よーし!と、そこからまた来た道を戻って大宝寺を通過し、国道440号線をずっと北上して一路松山市を目指す。

 

岩屋寺や大宝寺がある久万高原町はその名前のまんまけっこう標高が高い場所にあるのでそこから松山までの道のりはほとんどが下り坂。

 

そこから昨日のうっぷんを晴らすかのように一気呵成に次々とお寺を巡った。

 

46番浄瑠璃寺から51番石手寺までは山道もなくお寺間の距離もそれぞれ10キロも離れていないので軽快に参拝することができた。

46番の浄瑠璃寺

47番八坂寺

 

48番西林寺

49番浄土寺

50番繁多寺

51番石手寺

と17時までに一気に6寺まわり終える。

おひるに食べたうどんセットの豚丼が絶品だった。

食後のコーヒー付きで750円!安い!

お店の名前忘れたけど。。

今日一日だけで8つのお寺を参拝できた。

ついに50番台のお寺まできたか。。。

いよいよお遍路も後半戦だ。

石手寺を後にして、今日は一泊宿をとることにした。

ネットでサクッと宿を予約した。

松山城が目の前にあるビジネスホテルだ。

ここ松山に来たらどうしても行ってみたい場所があった。

それが道後温泉だ。

ここにくるのを本当に楽しみにしていた。

日本最古の温泉地と呼ばれる道後温泉本館には前々から行ってみたいと思っていたのだ。

なんだかんだ本日の走行距離も100キロをこえていて疲労もピーク。

きしむカラダでどうにかホテルに到着しチェックイン。

そこから荷物を置いて身軽になって道後温泉まで。

ついにきた、、、

これが、

これが、夢にまでみた道後温泉本館か。。。

見ただけで歴史を感じさせる風情のある建物。

外国人の人たちも大勢いて浴衣に身を包んで本館の前で記念撮影なんかをしている。

さっそくチケット売り場で入浴券を買った。

一番安い、1階の神の湯の利用のみ。

410円。安い!

内部はほんとに昔ながらの銭湯みたいな感じ。木造の建物がその歴史の古さを物語っていた。

タオル一枚になっていざ神の湯へ。

イスもオケも木で作られていて情緒がある。

中の風呂は全然広くなくてこじんまりした大衆風呂といったいでたちだけどそれがまたなんかいい感じなのだ。

お湯の成分とか何がいいのやらさっぱりわからないが、最大限に疲れきった肉体には最高のごほうび。

 

ふぁぁぁぁ…最高のぜいたく。至高の時間。

 

ふくらはぎ、太ももなんかの足まわりをよく揉みほぐしてマッサージ。

今日一日頑張ってよかった。。。

 

 

お風呂上がりは定番のコーヒー牛乳を一気飲み!

クゥ〜…キンっキンに冷えてやがる…っ!!!

これはもう悪魔的にうまいとしか形容しようがない。

 

大満足で道後温泉本館を後にすると、目の前にじゃこ天のお店を発見!!!

じゃこ天を揚げた『じゃこカツ』がこのお店の名物らしい。

ほほう、それじゃあお一つ。

おじさんが今から揚げるから5分ぐらい待てとのこと。

了解了解。

やはり揚げ物を食べるとなると欲しくなるのはビールだよね!?

狙ったかのようにじゃこ天屋さんの斜め前には道後ビールのお店があるじゃないですか。

ゴクリ…っ

と喉を鳴らしつつ、気づいたらお店で1番人気の坊っちゃんビール(ケルシュタイプ)を注文していました。

ビールとじゃこカツ、合わないわけがないっ!

10年来の親友かな?ってぐらいのマッチング。

ばかうま。

バカにうまかったです。

ぜひ道後温泉にいかれた際には、風呂上がりのビール&じゃこカツの鉄板コースをおすすめします。

 

いやぁ…ほんと、生きててよかった。

 

最高の贅沢を堪能。

 

 

そうそう、この道後温泉は夏目漱石の『坊ちゃん』ゆかりの地でいたるところに坊ちゃんにちなんだなにがしがある。

じゃこカツの目の前のお店には登場キャラの像っぽいのとかあった。

あと道後温泉駅の時計台は1時間おきに仕掛け時計が動いて坊ちゃんのストーリーを体感できる。

完全に観光地化されたレトロな街並みなんだけど妙に好感がもてる。

今度はゆっくり観光だけで来てみたいなぁ…

 

 

ほろ酔いで道後温泉街を散策してこの日の夜は更けていくのであった。

 

 

 

12日目につづく…

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