〜四国自転車お遍路旅8日目〜 高知市から四万十町へ120キロの大移動

ごきげんよう!

それのすけです。

 

ほんと四国お遍路って修行です。楽な日が1日たりともねぇ…

毎日しんどいです。

 

果てしない坂や100段以上あるお寺の階段を登るたびに、

 

あれ?なんでこんなこと始めたんだろ?

 

って思います。

通算138回ぐらいはそんなことを思いつつなんとか日々を生き抜いておる次第。

 

中でもトップクラスでしんどかったのは8日目の高知県。

そんな日の日記です。

 

 

 

2018年5月15日 晴れ

 

6時には出発しようとしていたのになんだかんだ7時になってしまった。

今日は周るお寺は1つだけの予定だけど移動距離がハンパない。

高知市から四万十市までの距離約120キロを爆走しなければならないのだ。

とりあえず高知市に来た記念に高知城。

 

キレイなお城でした。

やっぱお城は見応えがありますな。四国にはまだ何個かお城があるみたいだから時間が許す限りよってみたい。

コンビニで朝ごはんと非常食を購入していざ出発。

できる限りはやく四万十市についてゆっくりしたい。。。

そんな心境で気持ちはあせるけど、なにせ昨日とは違い今日はがっつり荷物を乗せながら走っているのでスピードもそこまであがらない。

今日も天気は気持ちいいぐらいに晴れていて暑くなりそうだ。

しばらく気持ちよく走って、15キロすぎたぐらいで事件が…

カランッ!カランッカランッカラカラ!!!!

んん???

後輪から何かを巻き込んだ異音がした。

しばらく走ると音はなくなったけどなにやらひどく走りづらい…

気になって自転車を止めて後輪を調べる。

おいー…ウソだろっ……

通算4度目のパンク。

 

しかもまたけっこうな田舎道だよ…

 

時間もまだ8時半だし自転車屋が開いてるか、いやそれ以前に存在するかどうかすら怪しいもんだ。

そんなことを言っててもしょーがないので、急いで iPadで近くに自転車屋かガソリンスタンドがないか検索する。

運良く、そこまで遠くないところに自転車屋さんがありそうだ。

 

最悪ガソリンスタンドで自分で直すしかないか…

 

クッソ〜っ!!!!さっそくつまづいてしまった。

 

だけど気分は不思議とそこまでうろたえたりはしなかった。

まぁ4回目ですからね。けっこうなベテラン感だしちゃってます。

そんな貫禄はいらないんだが。

 

町の人に聞きながら、お店の場所を教えてもらう。

ようやくたどり着いたけど、どうやらまだお店はあいてないみたいだ。

 

そりゃそうか、まだ朝の8時半だもんなぁ……

 

さてどうするか。店が開くまで待つか。。

うーん、とりあえず近くのガソリンスタンドで空気だけでも入れさせてもらおう。

 

200メートルほど先にあったガソリンスタンドで空気をいれてもらうけど1秒もたずにタイヤはペタンコになってしまう。

 

ガソリンスタンドのおじちゃんと兄ちゃんも

「これはちゃんと自転車屋で直した方がいいかもね」

とのこと。

 

少し離れたところにもう一つ自転車屋があるらしくそこなら開いてるという情報をいただいたので足早にむかった。

 

 

あった!!!!

 

 

 

そしてオープンしている!!!!!

 

 

 

すすす、すいません!パンクを直して欲しいんですけどっ!!!

 

食い気味でお店のおじさんにお願いする。

おじさんはのそっとバイクやら自転車やらを移動させてスペースを作るとあっという間にチューブを引き抜いた。

 

おぉ…

 

見事に3ミリぐらいの大き目な穴が空いていた。

さすがに4回目ともなるとチューブもかわいそうな感じになってきている。

おじさんに頼んでチューブを新しいものに変えてもらうことにした。

こんなこともあろうかと、徳島のホームセンターで代えの新品チューブを買っておいたのだ。

フンパツしてパンクに強い厚めのチューブをチョイス。

 

ククク…

 

これでパンクな自転車ライフとはおさらば!

なはすだ。切にそう願う。

 

おじさんも、

これなら厚くてパンクしにくいから大丈夫じゃないか

との談。

 

ササっと手際よくチューブを替えてもらった。

 

 

よーし!これでまた走れる。

1時間ほどタイムロスしたけど思ったより早く動きだせてよかった…

それにしても4回パンクはなんか縁起が悪いので、

チューブも替えたことだし、自転車の名前も変えよう!

 

知ってる人もいないとは思うが、実は我が愛車のアラヤフェデラルというカワイイチャリの名前は『ロシナンテ』という。

そうドンキホーテ・デ・ラ・マンチャのまたがっているロバの名前からとってみた。

 

うーん、やっぱりロバの名前がよくないのか。

 

 

よーし決めた!

 

 

今から君は、

「アラヤシキ(改)」

にしよう。

アラヤというメーカーの名前をもじっているが、なんとなく人っぽい感じの方が愛着がわくような気がしたからだ。

オーケー、それじゃあ行こうか!アラヤシキ君(改)!!!

 

 

そこから順調と思いきや、

 

地獄の坂道祭りが始まるのです。

 

 

須崎市を過ぎたあたりから基本的に道はほとんど登り坂。

1番きつかったのが5キロほどずーっと登り坂(角度もまぁまぁある)の七子峠。

自転車押し続けて2時間ちかくは登りっぱなしだったんではなかろうか。

まだ37番の岩本寺にもついていないのにこの疲労困憊…

 

標高750メートルぐらいの高さまで登りましたからね。かなりの重労働。

景色ももちろん素晴らしいかったんだけど、それを楽しむ余裕はいっさいなかった。

 

峠を越えたらずっと下りで岩本寺は気づいたら着いていたっていう感覚だった。

 

とにかく七子峠がヤバすぎ。ワロタ

 

とにもかくにも岩本寺。

キレイなお寺で、本堂の天井にカラフルな絵が描かれてた。

ちょうどお坊さんが中学生30人ぐらいを集めて説法をしていた。

岩本寺で少し休憩して。再出発。

これがまた、登ったり降りたりの連続で精神的にも体力的にもめちゃくちゃしんどい…

なんで四国くんだりまで来てこんなツライ思いをしているのか。

そんな考えが浮かんでは消えていく。

さながら禅問答のような時間だ。

一人で旅をしていると自分との対話が必然的に増える。

体力的にも限界を超えはじめるとほとんど瞑想みたいな状態になる。

ハァハァという自分の息づかい以外は何も聞こえなくなる瞬間があって、そのときは、何も考えてな無の境地に辿り着けそうな感覚がある。

そうかと思うと、

ツライ、苦しい、腹減ったー、足痛いー

とかいう感情に一気に飲み込まれてペダルを漕ぐ足が一気に重く感じることもある。

そんなことを繰り返し繰り返し、

ようやく、

ほんとにようやく、

今日のテント地の四万十市についた。

あっ、あと途中の道の駅で食べたアイスクリン(柚子味)は絶品でした。ばかうま。

時間は18時過ぎ。

ほんとに一日中はしり続けた日だった。

 

四万十市の中心部に天然温泉施設があったので、2秒で駆け込んで長距離移動の疲れを癒す。

 

ふあぁぁー、やっぱり湯船につかるのは最高に気持ちがいい。。。

 

すぐのぼせるんでそんなに長く風呂につかっていられないのだけれど。

 

スーパーで肉やら野菜やらを買い込んで夕飯を手早くすませ、テントでブログを書いていたらあっという間に23時をまわっていた。

 

 

9日目につづく…

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