それのすけです。
初日の雨以外、天気はほとんど晴れで天候には恵まれてるほうですね。
あ、高知市までの豪雨でスマホやられてたわ…
でもこれが夏場や真冬だって考えるとそれだけでゾッとします。
マジで自転車遍路は命を落としかねない危険なものになりそう。
真夏は熱中症の危険がはね上がるし(5月の今ですら油断するとすぐ脱水症状起こします)、冬は路面凍結でまともに山を登ったり降りたりができないんじゃないかな。。。
お遍路のベストシーズンは、4月〜5月!
もしくは9月後半から11月頭ぐらいまでがいいと思われます。
特に自転車の場合はこの時期以外はオススメできないっすね。
まぁなにかの参考までに。
それでは9日目の日記いってみましょう
2018年5月16日 晴れ
今日はいつも以上に早く起きて準備を整える。
なぜならこれから四国最南端、足摺岬(あしずりみさき)を目指すためだ。
そこに目当ての38番札所、金剛福寺(こんごうふくじ)がある。
現在地の四万十市から足摺岬までの距離はおよそ50キロ。
次の39番延光寺までの道のりを考えると
四万十市〜足摺岬を往復して、国道56号線にそって延光寺を目指すのが一番無難な道と判断した。
それでも、なんとか午前中に往復の100キロをクリアしておきたい。
身支度を整え6時にテント泊をした天然温泉施設をあとにした。
大半の荷物は裏の倉庫に置かせてもらった。
だいぶ身軽だけど、往復を考えるとこれでも午前中に間に合うかどうかわからない。
とにかく急いで足摺岬の金剛福寺にたどり着かないと。。。
とかなり気負って出発したものの、
実際足摺岬までは2時間半ぐらいで到着することができた。
もちろん多少のアップダウンはいつものごとくあったので、決して楽な道のりではなかったけれど。
とにもかくにも金剛福寺!
境内がめちゃくちゃ広い、そしてキレイに改修されている途中だった。
すでに寺院前には大型のバスが数台停まっていて、団体ツアーのお遍路さんがぞろぞろと本堂に向かっていくのが見えた。
足早に参拝を済ませ、足摺岬の展望台に立ち寄ってみた。
入り口にはジョン万次郎の像が威風堂々そびえたっていた。
万次郎センセェ…渋いな。
展望台からの景色はみごとなもんで一面水平線がどこまでも続いていた。
うーん、なんかロマンがありますなぁ…
あまり余韻にひたるまもなくきびすをかえし、来た道をもどる。
これからまた50キロの道のりを戻らないと行けない…
ハァ…わかっちゃいたけど帰りは気が重いな。。。
うしっ!と気合を入れなおしてペダルに力をこめた。
戻りの道のりは思ったより辛くなかったけど、だいぶ日が昇ってきて、肌をチリチリ焼いているのがわかる。
ここ数日の晴れ間でだいぶ肌が焼けた。
お遍路が終わる頃には真っ黒に日焼けしていそうだ。
なんとか目標の12時前に四万十市にもどってくることが出来た。
我ながらかなり頑張ったと思う。
さすがにちょっと疲れたので、スーパーで買ったお弁当を瞬殺でたいらげ、30分日陰のベンチで仮眠。
あ、デザートで食べた『土佐ジロー』のアイスクリンはめちゃくちゃうまかった!絶品。
少し体力も回復したので、続いて39番札所、延光寺を目指した。
延光寺までは20キロぐらいしか離れていないので気分的にはだいぶ楽。
いつもなら20キロか、ちょっと遠いなぁ…って感覚だったのに、、、
足摺岬の100キロ往復のせいで距離の感覚がおかしくなってきた。
予想どおり国道56号線は大きな坂もなく順調に距離を伸ばすことができた。
14時過ぎには延光寺に到着!
頑張って、もうひとつ先を目指すか。
お次は、愛媛県愛南市にある40番札所の観自在寺(かんじざいじ)だ。
いよいよ高知県とはお別れ。
なかなか感慨深い。高知いいとこだったな。アイスクリンがうまかった。カツオのタタキはまた食べにきたい。もちろん味つけは塩とニンニクで。
愛媛県、はじめまして。えーっと、みかんの街ですよね?よろしくお願いします!
観自在寺に着くころには納経所が閉まるギリギリの17時ちょっと前に到着。
今日はこの愛南市あたりでテント泊するつもりだったのだけど、納経所のお坊さんが
「テント泊なら最高の場所があるぜ!」
って感じで目の前に天然温泉があるキャンプ場の場所を教えてくれた。
正直すでに140キロぐらい走っているのですぐにでも体を休めたかったけど、温泉といわれてしまってはそこまでいくしかない!
でもお寺から12キロぐらい離れてるらしい…
んー、、、どうしようかな。。。
ええい!ままよ!!!
勢いで自転車をこぎだして言われたキャンプ場に向かう。
うぉぉぉぉぉぉぉー、もう温泉のことしかみえねぇ!
カラダはもうボロボロの状態だけど気合いで12キロ走りきった。
キャンプ場の広場にそそくさとテントをはってすぐさま温泉施設に駆け込んだ。
ふぅいぃぃぃぃ…極楽です。
150キロ以上走った後の温泉は悪魔的に気持ちいい…
ジェット風呂で疲れた腰を癒していると、隣にヨボヨボのおじいちゃんが。
そのおじいちゃん、しばらく腰にジェットをあてていたのだけれど
突然クルッと向きをかえて、いわゆる股間にジェット気流をあてて恍惚(こうこつ)の表情をうかべている。
……。
す、すげぇ…
なんかよくわからんが、すげぇ…
痛くないのかな…
ゴールデンボールならぬ、アイアンボールをお持ちのようだ。
そうある意味では鋼の錬金術士おじいちゃんや!
つかれすぎてそんなわけわからんことを思いながら風呂を出て
2階の休憩所で閉店の23時まで充電とブログ更新。
ほんと一日中走り続けた日だった。。。ほんとつかれた。
寝るときテントの周りのカエルの鳴き声がやたらとうるさかった。
本日の走行距離 154.2キロ
10日目につづく…
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